「デュファストン」は、黄体ホルモンのバランスの乱れや不足による生理不順、無月経、機能性子宮出血などを改善する合成黄体ホルモン薬です。
黄体ホルモンは月経の周期を決め、子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすい状態をつくり、着床後も妊娠を維持させる役割を持っています。デュファストンは、黄体ホルモンのバランスの崩れや不足によって起こる生理不順、無月経、機能性子宮出血などを改善します。また、流産や早産の予防や、黄体機能不全が原因の不妊症、更年期障害の治療の補助薬にも用いられます。ほかの黄体ホルモン薬と比べ男性化作用がなく、副作用も少ない点が特徴です。
【効能】切迫流早産、習慣性流早産、無月経、月経周期異常(稀発月経,多発月経)、月経困難症、機能性子宮出血、黄体機能不全による不妊症、子宮内膜症
女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があり、それぞれ重要な役割を持っています。この2つのホルモンは、一定の周期で互いに分泌量のバランスを変えながら、女性の身体面と精神面に作用しています。プロゲステロンの分泌が多い時期を黄体期と呼びますが、この時に腰痛や腹痛、頭痛、むくみ、吹き出物、イライラなどの症状があらわれる場合があります。このような症状を月経前症候群(PMS)と呼んでいます。
◆黄体ホルモン(プロゲステロン)の役割
・子宮内膜、子宮筋の働きを調整する
・乳腺の発達、体温上昇
・排卵抑制作用
・生理痛の改善
・血糖値を正常に保つ
・利尿作用
・体脂肪の減少
用法
ジドロゲステロンとして,通常成人1日5~15mgを1~3回に分割経口投与する。
子宮内膜症には1日5~20mgを経口投与する。
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
乳房痛、乳房緊満感、不正出血、吐き気、嘔吐、腹痛、胃部膨満感、下痢、食欲不振、体重増加、だるい、むくみ、めまい、頭痛、眠気、不眠、発疹、肝機能の異常などの症状があらわれる場合があります。
注意事項
※以下に該当する場合は服用を避けてください。
・重篤な肝疾患のある方
※以下に該当する場合はご使用前に医師の診断を仰いでください。
・心疾患がある方
・腎疾患がある方
・肝疾患のある方
・妊娠・授乳中の方
※他の薬剤を服用中の場合は、使用前に医師にご相談ください。
※服用中に異常があらわれた場合は直ちに服用を中止し、医師にご相談ください。
※お子様の手の届かない場所に保管して下さい。
※直射日光を避け、湿気のない冷暗所に保管して下さい。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。