「レメロン」は、不安や緊張をやわらげて、意欲を取り戻すための抗うつ薬で「ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)」と呼ばれる、第4世代の抗うつ剤です。
薬の持続性が高いのが特徴で1日1回の服用ですみます。
NaSSAは、セロトニン神経やノルアドレナリン神経のα2アドレナリン受容体を阻害して、セロトニンやノルアドレナリンの遊離を増大させる薬理作用があります。これにより、ノルアドレナリンやセロトニンの増加をうながし、意欲の向上と不安の解消をもたらします。SSRIやSNRIのような嘔吐や悪心、性機能障害などの副作用も少ないと言われています。
うつ病は近年、急激に増加しており、激務による疲労からくる肉体的ストレス、人間関係や経済的な問題がもたらす精神的ストレス、就職や転職、転居による環境の変化などが一因となっているようです。最初にあらわれる症状として、気分が落ち込む、憂うつ、なにもする気がおきない、イライラする、自分を責める、眠れないなどの自覚症状、涙もろくなる、表情が暗い、落ち着きがない、飲酒量が増えるなどの周囲から見て感じる変化、食欲がない、だるい、性欲がない、めまい、動悸、頭痛などの身体的症状があります。これが続く場合に、うつ病の可能性が考えられます。
用法
通常、成人はミルタザピンとして1日15mgを初期用量とし、15~30mgを1日1回就寝前に経口服用する。
なお、年齢、症状に応じ1日45mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として15mgずつ行うこと。
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
眠気、傾眠、倦怠感、めまい、頭痛、口渇、便秘、吐き気、腹痛、下痢、手のふるえ、頻尿、体重増加、動悸、血圧上昇 等
まれに重篤な副作用として、セロトニン症候群、重い血液成分の異常、けいれん、重い肝障害、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、重い皮膚症状 等
注意事項
※以下に該当する場合は慎重投与が必要ですので、医師の診断を仰いでください。
・肝臓病、心臓病、緑内障、てんかん、躁うつ病、躁病の既往歴のある人
・前立腺肥大で尿の出の悪い方
・妊娠中、または妊娠の可能性のある方
・高齢者 小児
※服用によりめまいを起こす場合があります。車の運転や高所作業など、危険をともなう作業は避けてください。
※多量のアルコールとの併用は避けてください。
※他の薬剤と併用する場合や持病がある場合は、服用前に医師にご相談ください。
※服用中に異常があらわれた場合は直ちに服用を中止し、医師にご相談ください。
※お子様の手の届かない場所に保管して下さい。
※直射日光を避け、湿気のない冷暗所に保管して下さい。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。