成分                  ジヒドロエルゴトキシンメシル酸塩

内容量                10錠×3シート　

製造元                ノバルティスファーマー株式会社　　　　

出荷国                タイ

ブドウ球菌の培養実験中に世界初の抗生物質ペニシリンを発見したように、ヒデルギン舌下錠もまた同じ様なルーツを持つお薬です。
有効成分ジヒドロエルゴトキシンメシル酸塩は、ライ麦に発生したカビの菌核成分である麦核(バッカク)から抽出されたアルカロイド・エルゴトキシンの誘導体です。
交感神経のアドレナリン受容体のうち、α受容体にのみ働きかける『αブロッカー』と呼ばれるもので、その働きは、エルゴトキシンに比べ強く、血管収縮作用が弱い事から、高血圧症の長期治療、特に穏やかに血圧を下げたい方に処方されます。
脳内のドーパミン受容体とセロトニン受容体を刺激するが、過剰な刺激は抑制します。
その為、頭部外傷後遺症に伴う随伴症状や後遺症の治療にも処方されます。
他にもフリーラジカルによる脳細胞への損害を防ぎ、加齢から脳に毒素として回るリポフスチンの進入を防ぐことも明らかになっています。
また記憶、学習能力の改善も見られるというデータから、脳における神経因子を刺激するとも言われています。
何よりも、全ての脳障害の原因は脳の血行不良と酸素不足です。
これを一石二鳥で解決してくれるお薬がヒデルギンになります。
中枢系の血行を改善し、酸素を供給します。
この効果もあり、欧米では手術前に患者さんに服用させる国もあります。
心臓発作や脳卒中で搬送中に死亡するのを防止するために、服用させる例もあります。
日本では主に、末梢循環障害、ビュルガー病、閉塞性動脈硬化症、血栓症、レイノー症候群、凍傷などに処方されることもあります。

用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。

副作用
胃腸障害、悪心・嘔吐、食欲不振、徐脈、血圧低下、動悸、発疹・そう痒、頭痛・頭重、めまい・ふらつき などがあります。
滅多にありませんが、重篤な副作用として後腹膜線維症があります。
背部痛、下肢浮腫、腎機能障害等が初期症状として現れた場合には、ただちに医師の診断を受けてください。
その他の副作用につきましては、医師もしくは薬剤師にご相談の上、減薬、休薬をお決めください。
個人の判断で服用を止めることがないようお願いいたします。

注意事項
以下に該当される方は、お薬を服用できません、ご注意下さい。
妊婦もしくは授乳婦の方。
麦角アルカロイド系薬に対するアレルギー反応のある方、心臓弁膜症の方。
以下の方は慎重投与になります、担当の医師とご相談の上、服用をお願いいたします。
高度な徐脈のある方、肝機能障害のある方。
他にも持病があり、お薬を服用中の方は、事前に医師及び薬剤師にご相談下さい。
記憶力改善などスマートドラッグとして活用される場合には自己責任の元でお願いいたします。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。